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十月九日・十日(秋の高山祭)
祭事始祭
高山城主金森公時代から天領時代には奉行祭と称された。金森公は祭礼に奉行を派遣し、郡代は御神幸祭に自ら幣帛を奉り神輿に参拝した。
文政年間以前から、神事を除く祭礼一切を統括するのは年行司。年行司は毎年交代し氏子から選ばれる。
現在、年行司の祭礼準備は八月一日(かつての奉行祭の祭礼日)の祭事始祭に始まる。十月七日夕刻、試楽祭・抽籖祭で屋台の曳行順序が決まり、屋台に奉斎する御幣が渡される。
屋台の曳き揃え
九日本殿で例祭斎行、境内及び参道に屋台十一台が曳き出され、夕刻には屋台の提灯が点灯して曳き別れが行われる。
翌十日、大榊、獅子舞、闘鶏楽、舞姫、雅楽、神職、裃姿の警固、鳳輩、宮司と四百名で時代絵巻さながらの御神幸行列が氏子内を巡幸する。境内では布袋台のからくり奉納がある。
屋台十一台は国指定有形民俗文化財。屋台を含めた高山祭は国指定無形民俗文化財。