飛騨高山『櫻山八幡宮』

放生会

平成十四年、八月十六日に復興斎行。放生会(ほうじょうえ)。

平成十四年、八月十六日に復興斎行。放生会(ほうじょうえ)。

桜山八幡宮では、明治の頃まで放生会が盛んに行われていたが、一時中断されていた。平成十四年に復興し、八月十六日に斎行される。

放生会とは、八幡神をまつる神社で執り行われる重要な祭儀で、生きとし生けるものの平安と幸福を願われる八幡神の神恩に感謝申し上げ、国家の安泰と国民の繁栄幸福を祈念する。

放生会は八幡信仰の伝播とともに各地に伝わってきた。

8月16日午後7時、宮前橋下の河川敷にて神事を執り行い、櫻山の舞が奉納される。

各地の八幡神社では、魚類を境内や縁のある放生池等に放ったり、雉や山鳥などを放つ。神社によっては神馬を引く儀式や競馬・流鏑馬・相撲等も行われる。

古くは養老四年九月宇佐神宮の放生会を最初とし、石清水八幡宮の最初の放生会は貞観五年八月十五日で、天皇から勅使派遣の勅祭とされている。

宇佐神宮から八幡神を勧請して祀られるようになった石清水八幡宮は、ほぼ同時期に放生会も宇佐から伝わったとされる。八幡神は鶴岡八幡宮に祀られると、放生会も同様に伝播した。鶴岡八幡宮では文久三年八月が最初の記録である。

宮司が放流したのち、参拝された多くの氏子崇敬者が放流する。川辺には200張の堤燈が献灯される。

宮司が放流したのち、参拝された多くの氏子崇敬者が放流する。川辺には200張の堤燈が献灯される。

約1000人の氏子・崇敬者があつまり放生会に参加する。壱千円の放生券で魚を一匹バケツに受け取り、宮川に放生できる。

約1000人の氏子・崇敬者があつまり放生会に参加する。壱千円の放生券で魚を一匹バケツに受け取り、宮川に放生できる。